イマジナクトラボ

コンテンツマーケティングとストーリーテリングからコミュニケーションの今と未来を考え、発信します。

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O2O とコンテンツマーケティングの交差するところ、マーケティングのミライ

今のO2Oを支えている技術的なトレンド

花崎 次に、今のO2Oを支えている技術的なトレンドでいくつか目立ったところを教えていただきたいと思います。まずはジオフェンシング。これについてわかりやすく教えていただいていいですか?

黒瀬 ジオフェンシングというのは、能動的に調べなくても何処にいるのか分かるというものです。企業側からすると、たとえば店の近くにいる人に対してメッセージが流せるっていうのが結構大きなポイントかと思います。店の半径1キロ以内の人に対して、「今来たらクーポンあげますよ」っていうことができるようになったんですよね。自宅にいる人に対して、「今来たら何かあげますよ」っていうようなやり方はなかなかうまくいかない。ただ場所を指定することによって、より効果が高く見込めるというところが実績で出始めており、位置情報の良い使い方だと思います。

花崎 あとはどうでしょうか?他に技術的なトレンドでいうとどういったことがありますか?

株式会社アイリッジ 取締役COO 黒瀬 翼黒瀬 O2Oっていうと、ネットで抱えこんだ人達をいかにしてお店に来てもらうのかっていうところを各社頑張っているのですが、そこを検証する術がないと成立しないんです。某飲食ポータルの様に「クーポンを見せたらいくらですよ」っていう場合に測り得ないところを捕捉しようとしているのが技術的なトレンドですかね。よくあるのがWi-Fiで来店を感知するとか、音波とか。来店、チェックインしたらポイントが貯まるみたいなインフラアプリはベンチャー、キャリア共に盛んですね。

花崎 それなりに採用する事業者さんとかは順調に増えてきているんですかね。

黒瀬 みたいですね。

花崎 来店ポイントが多くの事業者に受け入れられている理由はなんでしょう?来店しただけでポイントがもらえちゃうわけですよね。

黒瀬 企業さん側とユーザー側のメリットが結構一致しているのかなと思っていまして、ユーザー側は空いている時間にどこかに寄ったらポイントもらえる、インセンティブもらえるということでのお得感、企業側からすると相互送客、近隣店舗を狙えるといったところで拡大していっているとは思います。
アメリカでもshopkickというサービスが注目されてます。日本とアメリカでは買い物の商習慣が違いますのでインフラとして活性化するのかと言うのは日本なりの成長が鍵になると思います。

花崎 なるほど。そういった意味では日本的な視点を取り入れたサービスに進化させていく必要があるかもしれませんね。

黒瀬 そうだと思いますね。そこは売上アップにプラスして相互送客、いわゆる今までリーチできていなかった新規のお客さんが来てくれると。それが第三者のポイントインフラによって引き出せるっていうのはすごく魅力的に感じる企業さんユーザーはいると思いますね。

花崎 なるほどですね。技術的な話、他には何かありますか?

黒瀬 この辺りのベースはどちらかというと来店検知、購買検知になると思うんですけど、どんどん新しい技術が出てくると思うんですよね。OSの進化にも影響されますし。

花崎 iPhone5にもそのウワサがあったような気がしますけど。結局入れなかった。

黒瀬 入れなかったですね。日本だと以前からガラケーでSUICAやEdyを使えたりっていうのがあった。日本としてはようやく前のガラケーでできたことがiPhone上でもできるかなっていうのはあるんですけど。そうなると、結構劇的に、いろんな業種が変わっていくのかなとは思いますね。あとは、GPSが進化して、屋内GPSのIMESというのもあります。Bluetoothもローエナジーでほとんど電池の消費がない仕組みになってます。来店検知がもっとうまくできるようになると思います。

花崎 結局、行動の履歴が自動的にどんどんどこかに溜まっていって、それをマーケター側がどう活用していくのかという。

黒瀬 そうですね。

花崎 国内のポイントインフラサービスが出てきているという話があったんですが、あとO2O系でいうとLINE。LINE@で中小ビジネスもLINEのプラットフォームで、公式アカウントほどではないにしても似たようなマーケティング活用ができるようになった。

黒瀬 まずLINE上で企業がマーケティングできるというのはすごく魅力的ですよね。LINEは多くの人が高い頻度で使いますので。一日一回以上開いた人が50%以上というのは驚異的だと思いますし、国内でユーザーが4000万人以上いらっしゃる中で、2000万人以上が毎日使っている。おそらく国内のスマートフォンカバー率は100%に近いと思うんですよね。企業がコミュニケーションのインフラとしてそれを使えるのはメリットなのかなと思います。

花崎 とはいえ、TwitterやFacebookの時も同じような議論があったと思うんですけど、課題が一気に解決される「魔法の杖」のように考えるのもいかがなものかと。その意味で一番効果を発揮できる役割をLINEに担ってもらうことが個人的には大切だと思います。そこでお聞きしたいんですが、LINEがマーケティングの施策上持ち味を発揮する領域ってどこだと思いますか?

黒瀬 LINE@とLINEの公式アカウントって若干違うんですけど、やはりメールベースのコミュニケーションなので、顧客になってもらった後のコミュニケーションに一番使われているのかなと思います。いくつか出てきている事例でもFacebookやTwitterでキャンペーンをやって、そこで来店したお客さんをLINE@に呼んできて活性化させるという手法です。どちらかというと今までの手法とあまり変わらなくて、今でも問い合わせとして多いのは、あれを採用すると劇的に売上が上がるのではないのか?というお客さんがいらっしゃるんですけど、そうではなくて従来通りのCRM、お客さんとの接点をいかに効率化するかっていうところで特に強みを発揮するツールだとは思います。

花崎 ユーザーが日ごろ使っているツールの中でCRMというのは、事業者側にもユーザー側にもメリットがあるということですかね。
あと最近はアプリを安価に作成、ローンチできるサービスなんていうのも出てきていますね。

黒瀬 アイリッジとしてはアプリベースでお客さんとの接点を増やすっていうところにかなり商機を感じています。どんどんアプリを作っていただいて、今は個人の方でもアプリを作れる時代ですので、小さい単位でアプリを出しても意味はあると思いますね。

株式会社大和広告 代表取締役 花崎 章花崎 いろんなものが中小事業者に開かれていっていると思うんです。例えばアプリの作成サービスもより安価なものが出てきたり、LINE@もそうですよね。ただ、特に手段を選ぶ時に間違ってしまったら、簡単にそれを他の手段に乗り換えたりできないじゃないですか。アプリ作るのにもいろんな方法があるし、アプリ以外の手段もある。それらから事前に手段を選ぶ際、中小の事業者が気を付けるポイントみたいなものがあれば教えてください。

黒瀬 難しいですね。目的、KPIをしっかり決めることかなと思いますね。告知だけで使うのか、お客さんとのコミュニケーションのツールとして使うのか、それともユーザーとの接点をいかに深めていくツールとして使うのかによって違うかと思いますね。

花崎 情報発信という意味においてですね。逆に対話というか、コミュニケーションを深めていくところではどうでしょうか?

黒瀬 どちらかというとFacebookも拡散性はありますよね。中小でいうとFacebookを活用されている方が一番多いんじゃないですかね。

花崎 アプリというのは、目的に応じて作れるから両方満たすことができるというわけですか。

黒瀬 そうですね。

花崎 ただ、インストールしてもらうところでの力が必要だということでしょうかね。

黒瀬 そうですね。アプリもFacebookもTwitterもLINEも、初動というかそこに入るきっかけは多分どれも同じなんだと思うんですよね。誰かに紹介されるか、誰かのクチコミを見て入るか、お店に行って初めて知るか。接点はまあ一緒で、どこを表に出すかだけだと思うんです。アプリはオウンドメディアですから、いかに自社のメディアとして確立していくのかがポイントだと思います。
というのも昨日もちょっと話したんですけど、SNS疲れというのが徐々に出てきていると思うんですよね。Twitter始めた時もそうだったと思うんですけど、友達が少ない場合にはみんなのフィードを全部見られるんですけど、増えてくるとどんどん飛ばしていって、そのうち誰も追いつけなくなって、読む人が決まっていってという、自分なりの見方が固まってきているんですよね。
それが今Facebookでも同じようになっていて、LINEでも同じようになるでしょうから、その中に企業が入り込むというのが結構難しくなるポイントがあると思います。

花崎 あとFacebookの場合はエッジランクの問題もあって、見てもらえるとも限らない。そういう難しさもありますよね。友達の投稿との表示争いみたいな。お店が友達の投稿と競争をするのはなかなか厳しい気がします。だから中小の事業者さんの中にビジネスページ、Facebookページでやるというよりも、個人アカウントでビジネスネタを発信するというような人が少なからず見受けられるのは、そちらの方がおそらく反応がいいからでしょうね。

黒瀬 そうですね。理に適っているでしょうね。逆に会社でやって急に発言とかがなくなると、会社が潰れたように見えますからね。

花崎 運用も大変ですよね。ゴーイングコンサーンでちゃんと長く運用できることを計算したうえで始めないとね。

黒瀬 おっしゃるとおりです。

花崎 トレンドとして国内はそんなところで、海外の方でみられている最近のトレンドってありますか?

黒瀬 O2Oって分野は日本発のものが多いと思いますね。概念としては世界にあまりないと思っていますので。逆に国内でどんどん人気が出ているようなソリューションを海外に持って行けると思いますね。

花崎 そういえばアイリッジさん、この間NHKの番組で採り上げられていましたね。

黒瀬 よくご存知で!

花崎 あれは世界へ羽ばたくみたいなコンテクストですよね。

黒瀬 そうですね、NHKの海外放送。海外放送なので日本では見れなかったんですけど。だからネットだけだったんですけど。

花崎 あれネットで今も動画は拝見できるんですかね?

黒瀬 もう見られないと思います。

花崎 それは残念。ちなみに何語で喋ってるんですか?

黒瀬 日本語で。下に字幕が出てる感じで。

花崎 それは見たかったな。

黒瀬 NHKが世界に対して日本で今流行っている話題を特集しているなかで、O2Oが採り上げられたんですね。