イマジナクトラボ

コンテンツマーケティングとストーリーテリングからコミュニケーションの今と未来を考え、発信します。

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熊坂仁美氏対談コンテンツ「画像キュレーションサイトから紐解く ソーシャル活用の今とこれから」

ソーシャルがインフラとなりコミュニティが重要な時代へ

花崎 さっき運用上の課題なんてお話もしましたけど、そこで働く人達のスキルというものないといけないし、複合的にいろんな知識を持っていないといけない。おそらくそういう社会の中にある課題を解決するということで、養成講座を始められるということなんですけど、ちょっと簡単にご紹介をしていただいてもよろしいでしょうか。

熊坂 ありがとうございます。ソーシャルメディアを運用する企業が増えてきているんですけども、やっぱり今一番問題になっているのが、運用担当者の層の薄さ。どういう状況かと言ったら、「ソーシャルが流行っているんだからウチもやりましょう、Facebookを持ちましょう。」そうなると、「誰がやるの?」ということになります。それで、よく出る話がウェブ担当者の方だったりとか、広報の方だったりとか、マーケティングの方。でも、みんなソーシャルっていうものはどんなふうに運用していったらいいのか全く知らないわけですよ。よく相談されるのが、「担当者になったんですけど、よくわからないんで熊坂さんのセミナーに来ました。」とかおっしゃるんですけど、私のセミナー一時間半聞いたからってそれは無理なんですよ。やっぱり専門知識と、コミュニケーションっていう、今までなかった感覚が必要なんです。企業がユーザーと直接コミュニケーションして、あるいはコミュニティを作ってっていうのは、今まで日本ではあまりなかったんですが、海外には結構そういう企業があったんです。なので、コミュニティをってお客さんと直接コミュニケーションするっていう文化があった。ソーシャルメディアっていうのはコミュニティを作るのに最適なプラットフォームなわけですよね。最近になってソーシャルメディアが広がってきたのですが、日本はコミュニケーション文化だったのでコミュニティという感覚はなかった。これからはコミュニティをマネジメントしていくことで、将来的にはファンを増やして、長いお付き合いの中で売り上げが上がっていく。他社との差別化ができるというところで、非常に重要な要素になってくると思うんです。なので、初めてとは言わないんですけども、コミュニティをマネジメントするのに重要な、コミュニケーションの仕方、あるいはコンテンツを発信する力というところをカリキュラムにまとめて講座をやっていこうと。これがコミュニティマネージャー養成講座(http://socialmedialabs.jp)というものなんです。

花崎 概論としてコミュニティマネージャーが知っておくべき知識というものをまとめて体得できる講座と、ワークショップみたいなものがありましたが、個別の企業はそれぞれ自分のテーマについてやっていくんですか?

熊坂 自分のテーマの部分もありますけど、ちょっとロールプレイング的な形で、こんな風に聞かれたらどういう風に答えていくか。ちょっと炎上っぽいようなケースもありますので、そんなときにどう答えていったらいいかとか。こういうものは答えるべきか答えないべきかなどを体験しながら学びます。そういうのもコミュニケーションなので。

花崎 本当にこれからソーシャルのプレステージが上がってくるわけですから、それに対する人育てってことですよね。

熊坂 そうですね。コミュニティマネージャーっていう言葉をほとんどの方が知らないんですけど、日本でも絶対今後重要になってくる仕事であり専門職であると思うので、質のいいコミュニティマネージャーを輩出していこうと。質のいいコミュニティマネージャーを輩出することによって日本のソーシャルメディアが底上げされて本当の意味でソーシャルを活用できて発展していくっていうことがありますので、やっぱり人が大事なんですよね。

花崎 それによって成果が左右されるし、企業の経営者層なんかが、ソーシャルに対する投資をどうするかという意思決定にも関わってきますからね。楽しみにしています。
では最後に、明日のことなんて誰にも分らないんですけど、熊坂さんの今後の抱負と言いますか、自分としての価値みたいなものを社会に発信していってこんなことしてみたいというものがあれば、教えていただきたいなと。

株式会社ソーシャルメディア研究所 代表取締役 熊坂 仁美氏/株式会社大和広告 花崎 章

熊坂 この間アメリカで聞いてきた話なんですけども、今テクノロジーっていうものがソーシャル分野にすごい集中しているんですよ。昔はエレクトロニクスとか、いろんな分野でテクノロジーが発展してきたわけなんですけど。今この時点でソーシャルメディアとかコミュニケーションとかに集中している。昨日も紹介したヴァージン・アメリカのような、パーソナライズされたコミュニケーションが端末の中でもできるという状況になってきています。こうしてテクノロジーが発達しても、その中で重要なのはやっぱり人と人とのコミュニケーション。それからコミュニティの社会になってきますので、そこもすごく重要になってきますよね。
それとやっぱりテクノロジーの発達で、今までできなかったこともできるようになってくる。例えばその一つが、遠隔地での勤務。これってやっぱり今までの課題だったと思うんですよね。東京なんか満員電車に揺られて一時間もかけて通勤して仕事をする意味があるのかと本当に思うんです。だって実際はオンラインの仕事しかしていないのに、無駄じゃないかと。だからそういう今までの常識だった「通勤しなければいけない」ということもなくなってくる。ソーシャルが発達して、PCの前でもiphoneでもどこでもコミュニケーションができるというような状況なので、その環境にあった働き方がある。昨日も言ったような主婦、在宅で仕事がしたくてもどこも雇ってくれない、昔の私のような人を発掘して、適した仕事でモチベーション上げてがんばってもらう。そういうことで、発展ってしていくんじゃないかなと思うんですよね。
最近二年半くらい海外に行くたびに思うんですけど、アジアの中で日本の存在価値ってどんどん減っているわけですよね。中国とか韓国とか、あるいはシンガポールとか、そういう国の企業ががんばっている中で、日本っていうのは経済が停滞している。今まで働きたくても働けなかった主婦を中心とした方がテクノロジーとかソーシャルの恩恵で働ける、生産性が上がる、ということで、少しでも日本経済の底上げができたらいいんじゃないかなと思っていて、私は自分がそうだったっていうこともあるんですけど、主婦の方の社会進出のお手伝いをソーシャルとテクノロジーでやりたいなと。

花崎 いいですね。それを考えると本当に時間と空間が関係なくなるというところもあるし、それこそ国境もなくなるんで、さっきおっしゃったような人育てをやることによってクオリティの高い人間が日本にいるということで、日本国内だけじゃなくて海外とのつながりでそういった人達が活躍できるという可能性も広がってきますよね。すばらしいです。
これでインタビューを終わるんですけど、さっきお聞きしてて思ったのが、テクノロジーがソーシャルに集中してイノベーションが起こっているっていうのは、なんかザッカーバーグが昔言ってましたかね。世の中にインフラとしてのソーシャルレイヤーが必要だみたいな話で、Facebookはそれになるという話があったと思うんですけど、まさにそれが起こっているからこそテクノロジーがそこに集中しているのではないでしょうか。社会のインフラとしてソーシャルっていうものが乗っかってきているからこそ、まさにそこに。すでにテレビのエレクトロニクスも画像の良さではなく、ソーシャルといかに連携をするかとか、そういうところに行きますよね。すべてのテクノロジーがそれを乗っけないと何か成立しないような感じになっている状況。本当に一つインフラのレイヤーが増えたと、それが今起こっていることなんだろうなと。

熊坂 今までの既存のものがすべてソーシャル化してきているというような状況ですよね。

花崎 そういう意味ではソーシャル自体が社会に偏在するような時代になり、それこそコミュニティの中をどうマネジメントしていくかというものがより重要になってくると思いますので、ますます熊坂さんがご活躍されると思います。来年10月のお約束を忘れないようにしてくださいね(笑)。

熊坂 はい(笑)。来年は本当にどうなっているか全くわからないんですよ。

花崎 直感で突き進んだ先に一体何があるのか。そのお話をお聞きできるのを楽しみにしています。今日は本当にありがとうございました。

熊坂 ありがとうございました。